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ホワイトスモーカー沈殿物
3)採る(写真−5,6)
熱水(元の水)
プルーム(たなびく煙)
チムニー(金属硫化物)
硫化物沈殿物
岩石
微生物
4)測る(写真−7,8)
地形、重力、地磁気
海底現場測定−長期地殻熱流
短期地殻熱流
ハイドロフォン(音)
海底地震計(地下構造)
潜水船現場化学分析(SUAVE)、CTDSc(温度、推進、塩分濃度)
5)考える−計算する
モデルを作る
図−2は以上の観察や観測を、現場でどのように展開したのかを模式的に示したものです。
(2)調査行動
「よこすか」の航海は、9月14日にパナマを出港して11月29日にタヒチで終了するまでを2つのレグに分けて行動しました。2つのレグの引き継ぎはチリのバルパラ

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写真−5 熱水チムニーから噴出する熱水の採取です。できるだけ海水にふれる前の水を採取するため採水管を差し込もうとしているところです。同じように、温度を測るため、熱水中に温度計を差し込むこともあります

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写真−6 熱水チムニーの前にガラパゴスチューブワームが見えます。チムニーからは温度の高い熱水が吹き出していますが、低温の熱水に比べわずがな生物しか見られません

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写真−7 熱流量観測装置“座布団”です。地下からの熱の流量は、通常堆積物に温度計の入った細いパイプ(プローブ、俗称「槍」)を突きさして測ります。“座布団”では、温度計をはさんだ厚手のシートを海底面にかぶせ、堆積物のかわりにします(堆積物がないと、海水の温度しか倒れません)

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写真−8 海底地震計が設置されているところが観察できました。海嶺の地形は、小さいくぼ地や裂け目が多いので心配でしたが、ひっくり返ったりせずに設置されていました。地震計のセンサは、中で水平になるようなジンバル機構がついているので、このくらいの傾きなら大丈夫です

 

 

 

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